上の子かわいくない症候群。
なんだか色んな意味でどきっとする言葉ですよね。
わが家の息子たちは2歳半ちがいです。いまは長男が3歳、二男が1歳ですが、二男がまだ赤ちゃんだった頃、私もこの病かも…と悩む日々がありました。
そんなとき、心が軽くなったきっかけがありました。
下の子は預けたくない
5月から職場復帰をひかえ、現在1歳の二男の保育園慣らし中です。
同じように、きょうだいの下の子の慣らし保育をしているママたち何人かと話す機会があったのですが、
「上の子は保育園早く預けたいと思っちゃうけど、下の子は預けたくないわ〜。かわいいわ〜」
みんな口をそろえて言います。
(私の住んでいる地域では育休中も上の子を保育園に通わせることができます)
みんな上の子は3歳くらい。下の子は1歳前後。
魔の2歳児(イヤイヤが激しい時期)、悪魔の3歳児(自我が強くなってさらに大変な時期)…とよく言われるように、みんな上の子には手を焼いているようです。
私の場合
私の場合、最近はむしろよくなってきた方で、二男がまだまだ赤ちゃんのころ、わたし上の子かわいくない症候群なんじゃないか…と悩んでいた時期がありました。
いま思えば、長男が赤ちゃん返りしてたんですよね。
…というか、長男がまだまだ「赤ちゃん」だったのに、私が期待しすぎてしまっていた…とも言えます。当時は余裕がなくてそういう認識ももてなかったけれど。
二男はまだ自力で動き回ることができない時期。頻繁の授乳やオムツ替えはあるけれど、何をしてもかわいくて、私をはじめ、家族の注目をあびていました。
一方、長男は3歳前後で、自我がはっきりでてくる時期。おしゃべりも上手になって、しっかりしてきたなぁという印象でした。下の子が生まれると上の子は赤ちゃん返りしたり、こじらせると大変!と聞いていたので、なるべく長男を優先するように心がけていました。
長男も二男をかわいがっていたし、色々お手伝いしたがっていたので、そんなに心配してなかったんですが。
二男が4ヶ月のとき早めに寝返りしました。そのあたりから長男の行動が少しずつ気になるように。
- 保育園ではできているはずなのに、着替えが家ではできなーい!くつもはけさせて〜(履かせて)!
- 二男がやっとお昼寝したから、長男と一緒にクッキー作ろう♪というときに、わざとソファから飛び降りて二男を起こす。
- トイレに間に合わなくて、もれてしまってもニヤニヤしてる。
- 保育園のお迎えのとき、ものすごくふざける。
二男のお世話と家事で手いっぱいになっていた私は心の余裕がなく、必要以上に長男をしかってしまっていたと思います。
子どもの行動の裏側を考えてあげたい
育児書や専門家の方は、「小さい子をちゃんと1人の人として認める」ということをおっしゃってますよね。
お恥ずかしいことに、私はたぶんこれを勘違いしていて。
子どもを大人扱いするって意味じゃなく、
「子どもだからって否応なしに大人のいいなりにさせるんじゃなくて、気持ちをちゃんとくんであげる。」
って意味なんですよね。
長男の行動は、もし大人がやっていたらおかしな行動かもしれないけど、長男がどう思ってそれをやっているかを理解してあげる気持ちが私には足りませんでした。
上に書いた長男の行動、私の想像ですが、裏の声と連動させて考えてみると…
- ほんとは自分でできるけど、弟みたいに着替えさせてほしいな〜♪
- ソファからかっこよく飛び降りられるよ!あ!赤ちゃん起きちゃった(汗)
- おしっこもらしちゃってはずかしいから笑ってごまかしちゃえ。
- 保育園お迎えうれしいな!お友達とも一緒に帰れる!わーい!
…こんな感じでしょうか。
書きながら泣けてきた。ごめんよ…長男…。
子どもってわかりやすい生き物かと思っていたけど、行動だけをそのまま受け取ると、誤解してしまうような気がします。
自分本位な感情をコントロールしたい
長男の行動で私がイライラしてしまうとき、叱りすぎてしまうとき、そこには自分本位な感情を入れてしまうことが多いです。
例えば、二男がやっとお昼寝したから長男とクッキー作ろう♪と思ったのに、わざとソファから飛び降りて二男を起こしてしまった…というとき。
自分の感情を冷静に考えてみると、
『せっかく長男を優先してクッキー作ろうと思ったのに…私に対する嫌がらせ⁉︎また最初から寝かしつけやり直しで大変だよ…。クッキーの準備もしちゃったのに…』
…長男にしてみたら八つ当たりに近いですよね(汗)
クッキー作ろうと思ったのは、長男を喜ばせてあげたいからだったのに、私がやりたいことを邪魔された!という感情で怒ってしまい本末転倒でした。
小さい子の場合、ママのこと邪魔したいわけじゃない。いやがらせしているわけじゃない。下の子に嫉妬していることもあるだろうし、たんに甘えたかっただけのこともある。やりたいことをやったら、結果的にそうなってしまっただけで、理由なんてないことも多いはずです。
上の子の気持ちを考えるきっかけをくれた絵本
そんなこんなで悩んでいた私は、長男の保育園の先生に相談していました。そのとき紹介してもらった絵本が「たまごにいちゃん」です。
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作者はEテレはなかっぱで有名なあきやまただしさんです。
『たまごの殻からでたくない、たまごにいちゃん。だって卵のままの方が、ママがあっためてくれる。みんながかわいがってくれる。だけどある日、たまごのカラが割れてしまって…』というお話。
3歳前後の子どもは、色々と身の回りのことができるようになってきて自信もでてくるころ。
でも、いろいろできるようになったら、ママやパパに甘えちゃだめなのかな?それだったら、いつまでも赤ちゃんでいたいな…。
きょうだいがいる、いないにかかわらず、こういう気持ちはみんなもっているのかも。保育園の子たちもみんなこの絵本が大好きなんだそうです。きっと共感する部分があるんだろうなぁ。
この絵本、図書館などでも借りられるかと思います。たまごにいちゃんはシリーズ化していて、ほかにも大人が読んでもおもしろいお話がたくさんあります。
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甘やかすんじゃなくて甘えさせる
たまごにいちゃんを読んでから、長男の心の葛藤がなんとなく理解できるようになった気がします。それは、自分も子どもの頃にもっていたはずなのに、親という立場になって忘れてしまっていた気持ちでした。
もちろん今でも、長男の行動にイライラしてしまうこともあるけれど、以前より冷静にその行動を受け止められるようになりました。そして、甘えたそうだったら思いきり甘えさせています。
子どもが求めていないのに親が手出ししすぎるのは甘やかしになるのかもしれません。でも、↓記事にも書いたように、子どもが求めているときにこたえてあげることは子どもにとって必要なことなんじゃないかなと考えています。
ちょっと大変だけど、抱っこ~!ごはん食べさせて~!にも、できる限りこたえて。
もう3歳でしょ!
じゃなくて、
まだ3歳だもんねぇ…と気持ちを置き換えてみます。
といっても、もちろんすべてにこたえられるわけではないので、できないときは、ちゃんと理由を話します。わかってもらえないことも多々あるけれど、わかってもらえたら「ありがとう」を伝えることを心がけています。
さいごに
もうすぐ二男の育休がおわります。5月に職場復帰したら、今より時間に追われて、イライラしてしまうことが確実に増えます。
そんなときでも、自分本位な感情で子どもたちを傷つけることのないようにしたいです。子どもたちと一緒に過ごせる時間が少なくなってしまう分、笑顔で過ごせる時間を増やせるといいな。
…ってとてもむずかしいことですけれど。
最近、二男が1歳を過ぎ、どうやら自我が芽生えてきたもよう。気に入らないことがあると、「やや!」を連発しています(汗)
今度は立場が逆転して、二男のイヤイヤ期が始まりそうです。そうなったら、今度は長男が心強い味方になってくれるかもしれませんね。
けれど、それもまた期待しすぎたら長男にとってプレッシャーになってしまうので。長男の行動と、その裏側にある隠れた気持ちをくみとってあげたいなと思います。
社会でも、大人同士でも、結局はおなじことなのかなと思ったり。
「ひとの気持ちになって考えましょう」って、小さなころから言われ続けているけれど、シンプルなはずなのになんてむずかしいことなんでしょうね。
日々、子育てをとおして修行させてもらっています。
それでは、心晴れる1日を:)
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マイミさま
こんにちは。
突然のコメントで失礼いたします。
私、前田屋海苔のコミュニティサイトを運営しております献上.comの松井と申します。
今日は、マイミさんの「上の子かわいくない症候群?悩んでるママに読んでほしい絵本。子どもの行動の裏側の気持ちをくみとってあげたい。」という記事を前田屋サイトの「子育て応援コンテンツ」でご紹介させていただきたいと思いコンタクトさせていただきました。
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