小学校1年生の長男が時々、
「学校いきたくないなぁ…」
と言います。
私としては、「登校拒否」という文字が頭にちらついて動揺してしまうのですが…
こういうとき、極力心がけていることがあります。
とにかく、話をよくよく聞く(自分の経験談をしない)
基本的なことなのですが、長男の気持ちを最初によく聞いて、受け止めるように努めています。
そうじゃないと心配で
「なんでなの?どうしてそう思うの?なんかやなことあった?」
と質問攻めにしてしまうから。
そしてさらに、
「自分が小学校の頃は…」
と、聞かれてもいない経験談を持ち出してしまいがち。
というか、初めて長男が「学校、いやだなぁ」と言ったとき、私はそうしてしまったんです。
たしか、夏頃ことでした。
「学校、やだなぁ…」と言い始めた長男
休校していた小学校が再開…といっても新1年生だったのでそこからやっと小学校生活スタート。
休校があったため、急ピッチで授業を行わなければならず、例年より早めに1年生も5時間授業になりました。
1日に5時間も「授業」というものを受けなければならず、マイペースな長男には苦痛だったようです。
まだ小学校に入学して間もないのに、行きたくないなんて、先の長い学校生活大丈夫か!?と私の方が焦ってしまったのでした。
その後も何度か「学校かぁ…」「まだ火曜日かぁ…」などと呟いていることもあったのですが。
家では学校でのこともよく話してくれるし、その内容からはそこまで深刻さを感じてはいませんでした。
学校でお友達がたくさんできたよ!とか、図工で作った作品について熱弁したり、体育では持久走の記録を伸ばすのに勤しんだり、楽しく過ごしてはいるようす。
学校が終わってからの学童は、たくさん遊べるから好きと言ってくれているのが救いでした。
そして冬休みが終わり、次の3連休が終わって月曜日の朝のこと。
兄弟の中で1番に起きた長男が、ソファに突っ伏してこう言いました。
「学校って、なんでいかなきゃいけないの?」
どきん、と私の心臓が鳴って、明らかに目が泳いでしまいました。草色のソファに突っ伏した長男からは見えなかったと思うけど。
時間がない朝だけど、まだ下の弟たちが起きてくる前にじっくり話を聞く必要がありそうだと思いました。
ここで適当に
「みんな学校はいくもんなんだよ」
「行ってしまえばなんとかなるよ」
とは言えなかった。言ってはいけないと思いました。
「なんでそう思ったの?何かあったの?」
そう問い詰めたい気持ちをぐっと抑えて。
「そっか…そんな風に思うんだねぇ。いっちゃんも毎日大変だよね」
なんとか、それだけ言いました。だいぶ不自然な共感の仕方だったかもしれない。
すると、長男が
「だって学校は遊ぶ時間もないし、5時間も授業するんだよ。」
と胸の内を語り出したので、
「そっか、遊べないのが嫌なんだね。」
と受け止めたうえで、
「でも、いっちゃんおべんきょうは好きって言ってなかった?」
と聞いてみました。すると、
「漢字は好きだけど、ほかはあんまりすきじゃない」
たしかに長男は当初から『字をきれいに書くこと、漢字をたくさん覚えること』にこだわっていて。
親バカだけど、最近では大人顔負けの字をたくさんノートに練習しているのを知っていました。
「学校ではみんな同じ勉強をしなきゃいけないから…」
とも言っていました。
たしかに、小学校の説明会や授業内容を聞いていると、学校というところは私が小学生だった30年前とあまり変わっていない印象を受けます。
みんな同じ内容を、同じ速度で、遅れている子もすごく先にいく子もいないように。
語弊をおそれずに言えば、クラス全員が「平均的にできる子」を目指す風潮があるように私自身もちょっとだけ違和感を感じていました。
きっと長男は、自分の興味のある漢字などはどんどん先に進めたいけれど、ほかの教科はそんなにたくさんやりたくはなくて。
さらに保育園のように自由にできる時間がほとんどないのが不満なんだと思います。
「そっか、いっちゃんは漢字がんばってるもんね。好きな漢字をがんばりたいってそんな風に思うのは、悪いことじゃないと、かっかは思うよ。好きなことは、どんどんやっていいんじゃないかな」
と本心を伝えてみました。
そして、最近「自学」と言って自主学習が宿題になることもあるので、「自学で漢字をやっていったらいいんじゃない?」とも提案してみました。
すると、「自学は習った漢字しかやっちゃだめなんだ」としょんぼりしているので、学校に提出する自学以外にも「好きなことを勉強するノート」を作って、とっと(父)やかっか(母)にみせてくれたら丸付けまでするよ、と約束しました。
それでだいぶ気持ちが落ち着いてきたようで、その頃にはもうソファから体を起こし、「自学はなにやろうかな?」と乗り気になっていました。
一応、中学校3年生までは義務教育であること、義務教育の間は基本的なことを勉強することもやんわりと伝えていたら、夫が、
「でも義務教育って、親の義務なんだよね、教育を受けさせる義務。子どもにとっては権利であって、義務ではないんだよ」
と付け加えていたけど、長男はよくわかってなさそうでした。
ここで三男が起きてきたので、それ以上はじっくり話すことはできなかったけど。
最後に、
「嫌なことをする子や、すごくこわいことをしてくる先生がいるわけではないよね…?」
と聞いてみました。
特にそういうわけではないようでしたが、そういうことがあったら、誰でもいいから話しやすい大人に話すんだよ、とも伝えました。
話したことですっきりしたのか、それ以上、長男も「学校いきたくない」とは言わず、時間になると自分で出かけていきました。
家での時間も充実させてあげたい
今回、長男と話していて思ったのは、
長男が好きなことをする時間や環境
が、現状の学校ではなかなか作れないのは仕方のないこととして、もう少し家でもできることがあるのでは…ということでした。
平日は学童のお迎えが18時半くらいになってしまうことが多く、家で遊んだり、好きなことを学ぶ時間がほとんど取れていないのが実情で、これは私にも責任があります。
休日も結局、私たちや弟たちに合わせて行動させてしまい、長男が本当にやりたいことができてないんじゃないかなと。
なるべく息子たちにはやりたいことをやらせてあげたい、と口では言いつつも、自分たち親がやりたいことを優先しすぎていたかもしれません。
もちろん、程度の問題はあるけど、もう少し長男の気持ちに寄り添う必要がありそうだなと感じました。
そしてそれは、二男や三男にもいえること。
忙しいから、共働きだから、兄弟が多いから…ということを理由にせずに、子どもたちに向き合う時間を作っていきたいと思います。
さいごに
そういえば結局、
「どうして学校にいかないといけないの?」
という長男の質問には、はっきりと答えをだせないままでした。
思えば私もあんまり学校が好きなタイプではなかったので、ちょっと気持ちはわかるかも。
いまだになんと答えればいいかはわからないし、考え続けていかないといけない私の「宿題」なのかもしれません。
今回は、たまたま長男が気持ちをうまく切り換えることができたけど、今後はそううまくいかないことも多々でてくるのかな、と今から覚悟しつつ。
長男がこれから前向きに学校生活をとらえて、彼らしい毎日を送っていけるように、そっとそばで見守っていきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
それでは今日も、心晴れる1日を:)
▽そういえば保育園のときもこんなことあったなぁ…
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